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2008年12月 アーカイブ

2008年12月02日

もうすぐクリスマス!!

既に師走に突入し年末に向けて忙しく過ごされている方も多いのではないでしょうか?

しかしその前に忘れてはいけません、クリスマス! 

KNOXの各店では、クリスマスギフトにぴったりな手帳や革小物をご用意してお待ちして

おります 。大切な方へのプレゼントや、がんばった自分へのプレゼントとして是非!

今年のラインナップでは大人気で一時入手困難となった手帳、ステュワードのシャンパン

ゴールドも入荷しますので、この機会に是非ご購入ください。

colore_borsa 

エイ革の最高加工技術を持つコローレボルサとの限定コラボレーションラインも絶賛発売

中! 

o.a.

2008年12月06日

上海 Paper World 調査へ

上海出張に出かけてきました。

浦東国際空港からリニアモーターカーで地下鉄龍陽路駅までわずか7~8分。

じわじわと加速し始め、時速300kmあたりになると小刻みな振動のようなものを体の芯に感じはじめます。

おお!なんか普通じゃないスピード感を体が感じている!

やがて車内の時速掲示板が最高速の431kmを示しました。

窓外の景色の流れが確かに早い。並行する高速道路の車をどんどん抜き去ります。

 

日本ではリニアの研究が1962年から開始されているそうです。

つくば万博や愛知万博で展示走行を行い、技術の進展を世界にアピールしてきたわけです。

しかしながら、いまだに実用化され人々の普通の交通手段となるには至っておりません。

建設費や維持費といったコストの問題ないのか?そもそも国土が狭いからそれほど

早い乗り物は、必要とされていないのか?まあ、新幹線も十分早いわけですが。。。

しかし2002年末には既に上海リニアは開通していたとのこと。

やりますなあ、中国。

次は2010年の万博に向けて路線延長計画があるそうですが、

磁気による健康被害や騒音などを 心配する住民反対運動もあり、

問題はまだまだ山積してはいるとのことでした。

 

ちなみに車両の外観は日本の新幹線や欧州のTGVなどと同様、最近の特急電車という感じ。

しかしなんともミスマッチなのが、内装の簡素な仕様です。ペラペラでそこかしこがめくれ上がり

シワがよったシート生地。車両の隅にはなんと「ごく普通」のポリバケツ状のゴミ箱が、「ごく普通に」

床に置いてありました。このあたりの感じ方は国民性の違い?

気にする部分がやはり異なるのでしょうか。。。

龍陽路駅に到着。近くの国際展示場へ向かい、PaperWorldという文房具見本市会場へ。

見本市自体はフランクフルトのPaperWorldとは比較にならないほど小規模。中国メーカー

中心の出展で、何か新しい取り組みが持てそうな出会いは残念ながらありませんでした。

2008年12月12日

グラビングオーガナイザー

私の周囲にグラビングオーガナイザー使用者が増えて来ました。

写真は昨晩の友人たちとの食事中のショット。グラビング兄弟です。

右のグラビングのオーナーは外資系企業社長。

カードと紙幣。領収証がたくさん入るお財布として。

左の方はアパレルバイヤー。薄型のスケジュール帳まで入れて

手帳+財布として使用。

「企画者である私への気遣いから買ってくれるのかな?」と思うこともあるのですが、

どうやら純粋に「大きめ財布を求めている男性ビジネスマンが予想外に多い」

ということ のようです。 領収証とかガサガサ入れていました。

 

友人たちはなかなか「グラビング」と呼んでくれません。「この財布さあ-」と呼びます。

まあ、「財布」と呼んでいただいてもそれはオーナーの自由です。

ただ、「財布」のくせに筆記具やらメモ帳やらパスポート等々、お仕事の小物達が

収納できる というわけです。

一方で出張ポーチ的に購入してくれた知人もおりました。

彼は「このトラベルケースは小銭も入るからいいよねえ。」と評価してくれました。

う~~ん。どちらも使って満足してくれると嬉しいのだけど。。。

やはり「いつも掴んでいたい整理袋」という のが一番の開発コンセプト。

出張だけでなく、いつも掴んで(グラブして)いてください!

クラブにも行ってください!

上海アートスポット潜入

上海出張中に莫干山路という場所にあるアートスポットをチェックしました。

「潜入」という怪しげなタイトルですが、誰もが無料で訪れることが出来る開かれた場所です。

でもなんだか、「潜入」と言いたくなるようなノスタルジックで実に怪しげな空間でした。

1900年代前半に建てられた紡績工場の跡地(廃墟?)に何十という数えきれないほどの

小さなテナント?的ギャラリーやスタジオが集まっています。ガリガリ作業中のアーティストも

そこかしこの小部屋に見受けられます。入り組んだ部屋から部屋へと散策すると、

突然アーティストのプライベートルームというか作業場に迷い込んだりする状況。

まさに中国アートの発信地といった感あり。

あまり商業的な雰囲気ではなく、ほとんどの商品には値段もついていません。

ギャラリーのスタッフは不在?と思うと実は先客らしき若い女性がスタッフだったりという緩い感じ。

こんな自由でクリエイティブな環境から、上海アートのスターが生まれて行くのでしょうか。

 

21世紀に入ってから中国コンテンポラリーアートの評価が高まっています。

昨年、香港でのオークションで新進気鋭の現代画家の作品が約10億円で落札されたと聞きました。

まさに米国のアンディーウォーホールが当時、世界的評価を受けていたように、今現在世界を

リードする国のアーティストこそが高い支持を得るのでしょう。

このようなアートスポットがいくつもあるということは、21世紀の中国という国のポテンシャルの大きさを

実感せざるを得ません。

中は海外有名アーティストから上海地元の無名アーティストまで。まさに玉石混交のようでした。

 

しかし「かっこいい~~」とうっとりしてしまったのは、その廃墟と呼べる雰囲気の建物の朽ちた

感じ。大きな木の扉や錆びた錠前。ひび割れたタイル張りの床のディテールや工場操業時から

そのまま取り残された機械装置やサイン、看板等々。

どこか懐かしさや、過去の人々の営みがじっとり沁み込んだ旧い建物の素材たち。

角を曲がると当時の工員たちがふらっと現れそうな、時間と空間が歪んだような不思議な場所。

日本にもこんな所があればかなりの不動産的価値があるだろうなあ。。。

レトロなカフェに、ビストロを入れて、夜はお化け屋敷に内装だけスタイリッシュなバー

最高にHOTな場所になりそう!

 

そうそう、日本にはかなりの数の「廃墟マニア」といった人々がいるそうですね。

それはそれでクリエイティブな人々なのかも。。。

E.T

 

 

 

 

2008年12月14日

流山そうじ会

半年に1度の弊社「ボランティア清掃の会」がありました。

自社工場がある千葉県流山の町を少しでもきれいにしたいと、社内の有志が週末集まりました。

まずは南流山の駅周辺からスタート。

ほとんどが煙草の吸殻です。

私はあえて半年前と同じコースをたどりましたが、しっかりとゴミが復活していたのは

悲しい事実です。

通常徒歩15分~20分の工場までの道のりを、約2時間かけてゴミを拾いながら進みます。

ゴミ置き場をアートにするプロジェクトを推進中のGARBAGE BAG ART WORK様より

頂戴したゴミ袋。

なかなかの分量のゴミが集まりました。

きれいな街のきれいな工場!

 

工場到着後は皆でおでんパーティー!

工場長が作った少し芯が残った固い炊き込みご飯と美味しいおでんで冷えた体が心まで

温まります。

弊社トラベラーズノートのプロデュース・チームによる仮設“トラベラーズカフェ”ではこれまた

美味しいコーヒーをいただきました。

「よし!また美味しい商品を作るぞ!」

と、参加者みんなが決意を新たにした1日でした。

2008年12月23日

1月発売新作情報

新商品ドキュメントクラッチが1月20日発売となります。

着想は今年の3月。それから何度も試作を重ね、満を持しての1月発売です。

これはプレゼンテーションを素敵に行うためのビジネスツール。

ノートパソコンを中心としたIT機器を駆使したプレゼンが当然のようになった現在ですが

まだまだ紙を使用したアナログなプレゼンテーションのシーンは多いですよね。

弊社もプロダクトデザイン以外に他社様のコマーシャルデザインのお仕事を頂戴する

機会は多く、私自身が営業に同席した際に「もっと素敵なプレゼンをしなくては…」と

反省した経験が原点です。内容はもちろん最重要ですが、挨拶してから、終了して

立ち去るまでの一連の全てがビジネスパーソンにとってのプレゼンテーションだと

思うのです。

「おお!」とクライアントに興味を抱かせる見せ方、是非ドキュメントクラッチでチャレンジして

みてください。

“A3サイズの用紙や、プロダクトサンプルを提示する際のステージ”というのが開発コンセプトです。

おまけに2つ折りドキュメントケースのスタイルでは日常の通勤に使用できますし、

4つ折りクラッチスタイルにすれば、レセプションやパーティーでのスタイルにばっちり

はまります。

1つで3通りのキメ技に使える汎用性が広いビジネスツール!

詳細がいくつかのWEBで紹介され始めました。

中でも土橋さんの記事はとてもわかりやすく説明していただいています。

これからこのブログでも、具体的な使用例をご紹介して行きます!

2008年12月24日

経済危機下のクリスマス商戦

米国のクリスマス商戦は早い段階から大幅値下げの嵐。

おかげで11月下旬から予想外にも消費者が殺到したそうですが、

最終結果はもうすぐ公表されるでしょう。なにしろSONYのBravia46型が

908ドルとのことですから、なんだかもう投げ売りみたいなものですね。

おまけにこの1ヶ月でさらに景況が悪化してますから。。。

株価に直結するだけのインパクトがある米国クリスマス商戦ですから

数字を聞くのが怖いですよね。。。

 

一方の日本のクリスマスですが、これも予想通りに厳しい。

先日も友人との飲み会で流通業界の方から伺いましたが、何しろ売れていない。

この時期もっとも盛り上がるのが、ギフトの王道、代表格は何といっても

婦人アクセサリー。この時期、百貨店のアクセサリー売場に行くと、

何やら居心地の悪そうな男性ビジネスマンがわんさと詰めかけているシーンは

日本のクリスマスシーズンの風物詩だったのですが、

今年は少ない。。。

ホントに少ない。

皆、どこに行ってしまったのでしょうか?

誰もが知っている日本の某有名アクセサリーブランドはなんと前年比60%台。

まるで自動車メーカーの基調じゃありませんか!

 

海外ラグジュアリーブランドさんは80%台からよくて90%台がちらほらとか。

知人の某ジャパン社も解体され、商社に吸収されておりました。

売上が大きいだけに収益におけるインパクトははかり知れません。

 

しかし友人たちが心配していたのは何といっても販売スタッフに笑顔がなくなって

しまうことでした。日々、店頭に立っていると、悪くなる時の景気の動きがひしひしと

心を犯して行きます。

「やばいやばい。何とかしなければ。」

もちろん適切な売上・収益がなければどんな素敵なブランドも維持できません。

しかし、クリスマスの大切な方への贈り物、

「必ず笑顔を忘れずに、素敵な贈り物を選んで差し上げてください」

友人は一生懸命に、スタッフたちに繰り返し語りかけているそうです。

 

景気がよくて売れている時は人間余裕が生まれますが、ピンチの時には

本性が現れますよね。

是非、笑顔が素敵な、心ある販売員さんから贈り物を買いたいものです。

2008年12月30日

今年も残りわずか。 大晦日です。

今年はKNOXチームにとって激動の1年でした。

今秋、KNOXは30年目を迎える節目で新しいコレクションをスタートしました。

始まりは1979年。

生地と革のコンビネーション素材のバッグからスタートしたブランドです。

今でこそ、このような異素材の組み合せが主流となりましたが、

当時の日本ではまだまだ少なかったのです。

KNOX立ち上げディレクターの、進取の精神にもとづくものです。

 

その後、1985年にはシステム手帳をリフィルまで含めて日本製として初めて

製造スタート。ファイロファックスが火をつけたシステム手帳ブームにおいて、

日本製の代表格として多くのお客様の支持を勝ち取りました。

そう、80年代。システム手帳ブームがあったのです。

日本がバブルへ向かって行くエネルギッシュなあの時代、

ビジネスピープルの誰もがシステム手帳を小脇に抱えておりました。

分厚く電話帳のように束ねた革の手帳。。。その厚さは、

「膨大な仕事量や 忙しさを能率的にコントロールしている」

ということを周囲に語っているように見えました。

それを携帯していることで、沸々と自信が湧いてくる来るような、

そんな新しいビジネスツールとして、システム手帳に憧れを抱き、

みんが受け入れた時代があったのです。

 

60年代以降生まれが「新人類」呼ばれ、ダブルポケットと称される共稼ぎ世帯が増加、

TBSドラマ「金妻シリーズ」が流行り、不倫という言葉が一般に使われるようになったあの時代。

 

80年代後半から90年代初頭へのバブル景気、

 

やがてバブル崩壊、その後の失われた10年と呼ばれる停滞期。

そして平成景気を得て、今や世界経済危機へと。。。。

 

働くことの価値観、働き方のスタイルはどんどん変わります。

 

システム手帳の存在感も時代とともに変わり続けました。

PDAが流行ったり、携帯電話に便利な機能が付加されたことで

重いシステム手帳を敬遠する人々も増えました。

 

皆が何かを得て、何かを失って、何かを使いこなし、何かを捨てて。。。

そうして我々はどこに向かっているのでしょう?

 

 そんないろんな事を考えながら、我々KNOXチームは新コレクション開発に着手しました。

 

「日本のビジネスピープルを元気にしたい」

「自信を持って仕事をコントロールする人々のスタイル提案がしたい」

 

スタッフから様々な意見が出てきましたが、根底にあるのは

「日本人を幸せにしたい」という気持ちです。

むろんその先にある遠い目標は「世界の人を幸せにしたい」という、

おこがましいけど、そんな気持ち。

 

80年代にシステム手帳が登場した時のように、

新しい働き方を提案できるような、そんなアイテムを開発せねばならない、

それがスタッフに課せられた使命です。

 

表層のデザインだけいくら変えても、多くのブランドが結局は同じ商品を

過剰供給するだけのこと。

ゆっくりとですが、

「ビジネススタイルを豊かにする、 新しい働き方を喚起する」

そのような志を維持しながら、来年もモノづくりに挑みます。

 

また、リフィルに関しては大幅なリニューアルとなりました。

 

きっかけは、製紙メーカーの紙偽装問題に端を発し、従来のリフィル用紙の

供給が不可能と判明したこと。また、それと同タイミングで、長年研究中だった

手帳用紙の自信作の開発完成とが重なったためです。

リフィルのリニューアルは多くのお客様にご迷惑をおかけしますので

大変重大な決意を要しました。

 

弊社としては当然売上が下がることが想定されますので、厳しい一時期は不可避となりますが、

何よりもknoxbrainリフィルご愛用者の方々には、昨年と同じ紙・デザイン・仕様のタイプを

ご提供できなくなり、大きなご不便をおかけすることとなります。

 

KNOXチーム内での議論は紛糾しました。

 

しかしながら、紙が改良されるこのタイミングで、次の時代へ向けた新しいモノづくりに

チャレンジしようということに決定しました。

紙が変われば多少デザインも変更せねばなりません。インクの色など、

相性が大きく関わるからです。

 

また、この際に考慮した一番の課題は、できるだけethicalでありたいという気持ち。

 

現在日本のシステム手帳市場では、各社がこぞって需要の何倍もの商品供給を行って

います。(むろん、これはシステム手帳に限ったことではないですが)

その結果、毎年大量のリフィル用紙が廃棄されていきます。

 

出来れば少しでも減らしたい。企業存続として、競争には勝ちたいという気持ちはむろん

ありますが、その中でも出来る範囲で軌道修正して行きたい。

少なくとも廃棄のほうが多いような商品は、利益あるなしにかかわらず、

絶対に存在してはならないと思うのです。

「大量に作って多くの問屋様を経由して大量に販売すれば売上になる」という発想は

どこか正しいことではない、そんな気がします。

効率は悪くても少量生産し、買っていただける小売店様にだけ仕入いただき、お気に召してくださる

お客様にだけご購入いただく。

需要と供給のバランスを修正したい、そんな気持ちです。

 

そのため、リフィルの種類は約6割に削減しました。自社売上は落ちるし、他社リフィル売上は

その分上がるだろうというこもやむを得ないと判断しました。

でも、それよりももっと先の長い時間軸でブランドを見つめなおし、自分たちが正しいと

思うこと、目指すべきことに少しづつでも近づきたい、そのような想いから決行しました。

 

knxobrainリフィルでご愛用者が少なく、且つ他社リフィルで同様の仕様があるリフィルは

かなりの品番数を製造中止としました。また、人気のある同じ仕様のリフィルに関しても、

なるべく他社製品とは差別化を心がけました。

 

各社製品と合わせて、市場全体としては、消費者の選択肢の幅は広げねばならないと

考えたからです。

 

結果として、日付リフィルは六曜、前後月のカレンダーが各ページからはずれる等、

大幅なリニュールとなりました。

「極力余白を残して、書く方の自由度を高める」ということがコンセプトです。

お客様の反応は賛否両論です。

 

多くのお客様から

「使用していたリフィルがなくなり不満」「以前のタイプより悪くなった」

とご叱責いただくことが多いです。

しかし、一方で「書きやすい」「書く場所が多く無駄がない」「前後月の小さなカレンダー

など見ることもなく、 無くなった分すっきりしてよい」等々

ご満足のお声も多数頂戴しています。

 

これら両方のご意見をしっかりと胸に刻みつつ、商品開発を続けてまいります。

 

従来のご愛用リフィルがなくなりご不便をおかけしてしまうお客様にはこの場で改めてお詫びします。

   本当に申し訳ありません。

 

しかし、願わくば一人でも多くのお客様に愛していただけるよう。。。

今後もスタッフ一同心をこめて商品を作り、販売してまいります

 

2009年の新商品にも是非ご期待ください。

08年一年間ありがとうございました。

 

統括ディレクター TOYODA