上海出張中に莫干山路という場所にあるアートスポットをチェックしました。
「潜入」という怪しげなタイトルですが、誰もが無料で訪れることが出来る開かれた場所です。
でもなんだか、「潜入」と言いたくなるようなノスタルジックで実に怪しげな空間でした。
1900年代前半に建てられた紡績工場の跡地(廃墟?)に何十という数えきれないほどの
小さなテナント?的ギャラリーやスタジオが集まっています。ガリガリ作業中のアーティストも
そこかしこの小部屋に見受けられます。入り組んだ部屋から部屋へと散策すると、
突然アーティストのプライベートルームというか作業場に迷い込んだりする状況。
まさに中国アートの発信地といった感あり。
あまり商業的な雰囲気ではなく、ほとんどの商品には値段もついていません。
ギャラリーのスタッフは不在?と思うと実は先客らしき若い女性がスタッフだったりという緩い感じ。
こんな自由でクリエイティブな環境から、上海アートのスターが生まれて行くのでしょうか。
21世紀に入ってから中国コンテンポラリーアートの評価が高まっています。
昨年、香港でのオークションで新進気鋭の現代画家の作品が約10億円で落札されたと聞きました。
まさに米国のアンディーウォーホールが当時、世界的評価を受けていたように、今現在世界を
リードする国のアーティストこそが高い支持を得るのでしょう。
このようなアートスポットがいくつもあるということは、21世紀の中国という国のポテンシャルの大きさを
実感せざるを得ません。
中は海外有名アーティストから上海地元の無名アーティストまで。まさに玉石混交のようでした。
しかし「かっこいい~~」とうっとりしてしまったのは、その廃墟と呼べる雰囲気の建物の朽ちた
感じ。大きな木の扉や錆びた錠前。ひび割れたタイル張りの床のディテールや工場操業時から
そのまま取り残された機械装置やサイン、看板等々。
どこか懐かしさや、過去の人々の営みがじっとり沁み込んだ旧い建物の素材たち。
角を曲がると当時の工員たちがふらっと現れそうな、時間と空間が歪んだような不思議な場所。
日本にもこんな所があればかなりの不動産的価値があるだろうなあ。。。
レトロなカフェに、ビストロを入れて、夜はお化け屋敷に内装だけスタイリッシュなバー
最高にHOTな場所になりそう!
そうそう、日本にはかなりの数の「廃墟マニア」といった人々がいるそうですね。
それはそれでクリエイティブな人々なのかも。。。
E.T