太古の昔、ナイル川のほとりで作られていた紙の原点パピルスは、その利便性が故、瞬く間にエジプト文化を席捲した。
長きに渡る紙の歴史において、入手困難なパピルスの代わりに羊皮のような皮さえも素材となる時代もあった。
そして時は過ぎ、現在の製紙技術の根底ともなる紙のつくり方は意外にも!?アジアが原点となる。大陸で継承されたとっておきの漉きの技はいつしかシルクロードを渡って各方面へ伝播するのである。
長らく和紙という独自の文化を紡いできた日本でも、近代にはいよいよ今私たちの目の前にある洋紙にとってかわった。
もちろん和紙には和紙の良さがあるわけだが、普段使いで、なによりも気楽にサッと書けるこの洋紙という道具に、私たち現代人はすっかり魅了されることになる。
その背景には、筆がペンというモダンな道具に変遷を遂げていったことも見逃せない。
そして、人類は、その紙とペンに絶妙にマッチングする「リング付きの手帳」という新たな道具さえ生み出してしまったのだった。そう、KNOXの代名詞「システム手帳」である。